コーヒーを多く飲みすぎると太るといわれていますが、コーヒーが太る原因とはいったい何なのでしょうか?
一方でコーヒーにはダイエット効果があるともいわれています。

今回は、コーヒーが太る原因や、おすすめな飲み方やダイエット方法についてまとめます!
コーヒーが太る原因<カフェイン>
コーヒーを飲むと太るといわれていますが、なぜコーヒーが太るのか、まずはその原因をチェックしておきましょう。
コーヒーを飲むと太る原因をしっかり理解しておけば、太る原因を避けてコーヒーを飲むことができ、ダイエット効果が期待できるようになるでしょう。
コーヒーが太る原因①は、カフェインにあります。
コーヒーとカフェインは切っても切れない関係です。
カフェインレスコーヒーでない限り、コーヒーにはカフェインが含まれています。

実はコーヒーに含まれているカフェインには、痩せる効果もあるのですが、カフェインを摂取しすぎると、太る原因となってしまうのです。
カリウムの働きを阻止する
カフェインを多く摂取してしまうと、カリウムの作用を妨げてしまいます。
カリウムは、むくみの原因のひとつであるナトリウムを排出してくれる働きがあります。

カフェインには、利尿作用があるため、カリウムの働きを妨げてしまい、本来排出されるはずのナトリウムが体内に蓄積されてしまい、太る原因となってしまうのです。
鉄分の働きを阻止する
また、赤血球の働きを促す作用である鉄分の働きを、カフェインが妨げてしまいます。

つまり、カフェインの過剰摂取によって、体内の血流の流れが悪くなってしまい、むくみの原因となり、太ることにつながってしまうのです。
コルチゾールが増加する
コーヒーに含まれるカフェインを多く摂取してしまうと、ストレスを受けたときなどに増加するホルモン「コルチゾール」が増加します。
「コルチゾール」が増加すると、食欲を抑制する働きのある「セロトニン」が減少し、糖分が欲しくなってしまいます。
その結果、糖分、つまり甘いものを多く摂取してしまうことによって、脂肪が増加し、太るという結果になってしまうのです。
さらに、脂肪の分解を抑制してしまうため、代謝が悪くなり、太るようになってしまうのです。
カフェインは、適度な摂取であれば、ダイエット効果も期待できるのですが、カフェインの過剰摂取は、太る原因となってしまいます。
コーヒーには、カフェインがたくさん含まれているため、飲み方には注意が必要と言えるでしょう。
カフェインには、利尿作用があります。
このカフェインが原因による利用作用がひどくなってしまうと、最悪の場合、脱水症状に陥ってしまいます。
脱水症状になってしまった体は、体内の水分を保持するように働くため、むくみの原因となってしまいます。

むくみは、太る原因です。
コーヒーが太る原因<睡眠不足>
コーヒーが太る原因②は、睡眠不足によるものです。これも、コーヒーに含まれるカフェインが深く関わっています。カフェインは、眠りを妨げてしまうものであることは、よく知られていますね。コーヒーを飲みすぎた日は、寝つきが悪くなったり、眠れなくなったりしてしまいます。コーヒーを飲みすぎて、よく眠れなかったという経験をしたことがある人は、多いのではないでしょうか?ダイエットには、良質な睡眠が必須です。そのため、コーヒーのカフェインによって、睡眠不足となることが、太る原因となってしまうのです。
良質な睡眠は、成長ホルモンの増加を促します。成長ホルモンには、脂肪を分解する働きや、肝臓で作られたコレステロールを促し、血中のコレステロールを低下させる働きがあります。成長ホルモンは、睡眠中に作られるため、コーヒーの飲みすぎで、眠れなくなってしまうと、成長ホルモンが作られなくなってしまいます。
なかには、コーヒーをたくさん飲んでも、問題なく睡眠が取れるという人もいますが、眠れているようであっても、実は睡眠の質自体が下がっていることが多いのです。睡眠の質が低下すると、十分な寮の成長ホルモンが作られません。コーヒーに含まれるカフェインによって、睡眠不足や、良質な睡眠を取ることができなくなってしまい、太る体質になってしまうのです。また、コーヒーに含まれるカフェインには、利尿作用があります。この利尿作用によって、夜なんどもトイレに起きてしまい、睡眠の妨げになってしまうことも原因といえるでしょう。
コーヒーが太る原因<砂糖・ミルク>
コーヒーが太る原因③は、砂糖・ミルクによるものです。コーヒーの飲み方が、太る原因に大きく繋がります。コーヒーを飲むときに、砂糖やミルクをたっぷりと入れて飲むという人は多いのではないでしょうか?ブラックコーヒーが苦手だという人は、特に砂糖やミルクをたくさん使います。さらに、ホイップクリームや、シロップなどを追加して、かなり甘くした飲み方が好みという人も多いでしょう。甘いコーヒーは、太る原因になってしまうことは、いうまでもありません。
コーヒーに何も加えない、ブラックコーヒーであれば、カロリーはほとんどありません。ブラックコーヒーであれば、マグカップ一杯のコーヒーを全部飲んだとしても、そのカロリーは、4キロカロリーくらいです。しかし、ミルクや砂糖をコーヒーに入れて飲むと、その加える量にもよりますが、軽く20キロカロリーくらいは高くなってしまいます。
砂糖もミルクも、カロリーが高めなので、コーヒーの飲み方には注意が必要なのです。どうしても、ブラックコーヒーは苦手で、砂糖やミルクを入れたい人は、低脂肪乳を使用したり、カロリーの低い甘味料を使用したりするよう、心がけるとよいでしょう。コーヒーショップなどの、甘いコーヒーは、美味しいと大人気ですが、そのカロリーはびっくりするほどあります。甘いコーヒーは、間違いなく太る原因となります。あまり頻繁には、砂糖・ミルクやホイップ、シロップを入れた甘いコーヒーを飲まないようにするのも大切です。
コーヒーを飲むと太る?痩せる効果は?
コーヒーのポリフェノールに痩せる効果が期待できる
コーヒーは、カフェインが多く含まれている飲み物で、体によくない、太る原因になってしまうことも事実ですが、その一方で、コーヒーには、太るどころか、飲み方によっては、痩せる効果もかなり期待できるのです。「コーヒーダイエット」という言葉を聞いたこともあるでしょう。具体的にどうしてコーヒーにダイエット効果が期待できるのか、原因を探ってみましょう。コーヒーには、カフェインが多く含まれていますが、カフェインよりも、「クロロゲン酸」というポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは、体に悪影響を与える活性酸素を取り除く働きである、抗酸化作用のある栄養素です。女性なら、ポリフェノールが美容は健康によいということはご存知ですよね。ポリフェノールは、アンチエイジング効果だけではなく、脂肪を減少させる効果もあるのです。脂肪を減少させることによって、痩せやすい体になれます。ポリフェノールの中でも、コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」は、脂肪の燃焼と吸収を助ける効果が高いと言われています。すでに体内に蓄積されている脂肪分も分解し、内臓脂肪を減少させるという効果もあります。
カフェインには痩せる効果も
先ほども説明した通り、カフェインの過剰摂取は、太る原因となってしまいますが、実は適度なカフェイン摂取は、痩せる効果が期待できるのです。コーヒーに含まれるカフェインには、体内に吸収されると、脂質の代謝に作用する「リパーゼ」という消化酵素を活性化する働きがあります。体内に吸収されている脂肪分を溜めずに、排出させたり、循環させたりしてくれる効果が期待できるのです。
また、カフェインには血行を促進する効果もあり、基礎代謝量をアップさせてくれる働きもあります。血行が悪いと、基礎代謝率が下がってしまうため、脂肪が分解されず、太る体質になってしまいます。カフェインには、血管拡張作用があるため、血行を促進してくれるのです。基礎代謝率が上がると、ダイエット効果以外にも、さまざまな健康効果が期待できます。
カフェインには、利尿作用もあります。これは、カフェインを摂取すると、腎臓が活発に働くようになり、体内のナトリウムと、むくみの原因となる水分をスムーズに排出してくれます。不要な体の水分をどんどん排出することによって、ダイエットに必須であるデトックス効果も期待できるのです。また、コーヒーのカフェインには、発汗作用もあります。利尿作用と発汗作用のふたつのデトックス効果によって、代謝を高め、余分な水分を排出し、ダイエット効果が期待できるのです。
ストレス解消効果も
コーヒー好きな人は、コーヒーを淹れたときのあの香りに癒されるでしょう。コーヒーには、独特の香り、アロマがあります。コーヒーのアロマには、脳をリラックスさせたり、集中力を高めたりする効果があると言われています。コーヒーの香りは、脳に一定値のアルファー波を発生させて、ストレス解消効果があるのです。ブラックコーヒーは、糖質も含まれていないため、ダイエット中でも気兼ねなく飲むことができます。
ダイエット中は、なにかとストレスも多いため、コーヒーのアロマの香りで、ストレスを解消しながら、上手にダイエットに取り入れるとよいでしょう。コーヒーに含まれるカフェインは、過剰摂取すると太る原因となってしまいますが、適切に摂取することによって、太る原因を排除し、ダイエット効果が大きく期待できるのです。
コーヒーを飲むと太る?ダイエットに適した飲み方
太る原因を避ける方法で飲むのがポイント
コーヒーは、太る原因もありますが、ダイエットに期待できる効果もあります。つまりコーヒーは、太る原因を避ける飲み方にすることで、適切なダイエット方法として取り入れることができるのです。ダイエット方法としてもおすすめな、太る原因を避けるコーヒーの飲み方を紹介しますので、早速実践してみてくださいね。太るコーヒーの原因をしっかりと把握さえしておけば、コーヒーでのダイエット方法が可能となるでしょう。
コーヒーダイエット方法・飲み方①:ブラックコーヒーを飲む
コーヒーダイエット方法・飲み方①は、ブラックコーヒーを飲むことです。これはコーヒーダイエットで一番大切なことです。砂糖やミルク、クリームたっぷりの甘いコーヒーは、とても美味しいですが、カロリーが高くなってしまい、ダイエットには不向きな飲み方です。コーヒーをダイエット方法として取り入れる場合は、ブラックコーヒーであることは、大前提です。コーヒーは飲み方次第で、かなりカロリーが変わり、太る原因となってしまいます。どうしても、コーヒーに砂糖やミルクを入れたい場合は、少しだけ加えるようにしましょう。
- ブラックコーヒーのカロリー 6〜8キロカロリー
- ミルク入りコーヒーのカロリー 20〜25キロカロリー
- 砂糖入りコーヒーのカロリー 31〜36キロカロリー
- 砂糖・ミルク入りコーヒーのカロリー 46〜50キロカロリー
- カフェオレやクリーム入りのコーヒーのカロリー 90〜250キロカロリー
- コーヒーショップなどのデザートコーヒーのカロリー 500〜650キロカロリー
コーヒーダイエット方法・飲み方②:カフェインの摂取量を考慮
コーヒーダイエット方法・飲み方②は、カフェインの摂取量を考慮することです。コーヒーのカフェイン量は、コーヒー100mlに対して、40mgです。カフェインの適切摂取量の目安は、1日あたり200mg〜300mgといわれています。多くても、コーヒーは一日3杯くらいまでにとどめた飲み方がおすすめです。カフェインの過剰摂取は、太る原因になってしまうだけではなく、胃痛や吐き気などを引き起こす原因にもなります。コーヒーダイエット方法では、カフェインの摂取量をしっかりと考えた飲み方にすることがとても大切です。適切なコーヒーの飲み方、量にすると、ダイエット効果が期待できるでしょう。
コーヒーダイエット方法・飲み方③:タイミングを考えて飲む
コーヒーダイエット方法・飲み方③は、タイミングを考えて飲むことです。寝る前にコーヒーを飲むのはNGです。コーヒーに含まれるカフェインには、眠りを妨げる作用もあります。睡眠の質が低下すると、成長ホルモンが作られないため、太る原因となってしまうのです。コーヒーを飲むタイミングも考えながら、摂取することが、コーヒーで太るのを防ぐことに繋がります。カフェインの利尿作用、発汗作用、血行促進作用を高めるタイミングで、コーヒーを飲むのがおすすめです。
ダイエットに効果的な、コーヒーを飲むおすすめタイミングは、食前、入浴前、運動前のタイミングです。食後にコーヒーを飲みたいという人が多いですが、食前にコーヒーを飲むことによって、より脂肪吸収を抑える作用が活発になります。蓄積された脂肪を燃焼する効果もあるため、コーヒーを食後に飲んでも問題はありません。入浴前や運動前など、汗をかく少し前にコーヒーを飲んでおくと、発汗作用が高まるため、よりダイエット効果がアップしますよ!
コーヒーダイエット方法・飲み方④:ドリップコーヒーを飲む
コーヒーダイエット方法・飲み方④は、ドリップコーヒーを飲むことです。コーヒーで太ることを避けたい、ダイエット目的でコーヒーを飲みたい場合は、インスタントコーヒーではなく、ドリップコーヒーを飲むことをおすすめします。ドリップコーヒーは、コーヒーの成分をダイレクトに抽出するため、ダイエットに効果的なポリフェノールも豊富に含まれています。
また、できれば、ドリップコーヒーをホットで飲むのがおすすめです。コーヒーのアロマやカフェインは、80〜85度くらいがもっともダイエット効果が高まるといわれています。ホットコーヒーの方が、コーヒーのアロマの香りもしっかりと感じることができます。ダイエット方法でコーヒーを飲む場合は、あたたかいブラックコーヒーを飲むことが重要です。
コーヒーは太る原因が多い!飲み方に気をつけよう
コーヒーが太る原因や、ダイエットに効果的なコーヒーの飲み方について紹介しました。コーヒーは、飲み方や方法によって、簡単に太る原因につながってしまうものです。そのため、コーヒーが太る原因をしっかりと理解し、太る原因を避けるような飲み方にすることで、ダイエット効果が大きく期待できるのです。コーヒーダイエット方法では、あたたかいブラックコーヒーを、1日3杯ほど飲むのがおすすめです。
コーヒーショップの甘くて美味しいコーヒーは、カロリーが非常に高く、食事一食分と同等のカロリーのものもたくさんあります。コーヒーは太る原因も多いため、飲み方には気をつけてくださいね。コーヒーは、適切な量を摂取するように心がけましょう。