マイルールとは自分だけの決まりごとです。
マイルールは人生を豊かにします。
しかし、その決め方を間違えてしまうと、自分自身を苦しめるマイルールにもなります。

今回は実際の成功者のマイルールの例を挙げながら、人生を豊かにするマイルールの決め方をご紹介します!
あなたにはマイルールがありますか?
あなたにはマイルールがあるでしょうか?国内外の多くの成功者たちがマイルールを決めています。
なぜ、成功者はマイルールを決めているのでしょうか?
なぜなら、マイルールを決めることで夢の実現につながるというメリットがあるからです。

ここではマイルールを決めることによるメリットについて紹介していきます。
マイルールを決めることの重要性
マイルールを決めることでもたらされる最大のメリットは何だと思いますか?
マイルール最大のメリットは、幸せな人生を生きやすくなることです。
マイルールを決めると、自分の夢や目標を実現しやすくなります。
また、「自分のやりたいことがわからない」人にとっては、自分自身がわかるようになるきっかけにもなります。

ここからは、マイルールを決めることでもたらされる具体的なメリットについて紹介していきます。
マイルールのメリット1:時間の無駄を省くことができる
マイルールを決めていると悩む時間が少なくなるので、時間の無駄を省くことができます。具体的な例を挙げて考えてみましょう。 たとえば、あなたは今日、今後のキャリアを左右するような大切なプレゼンを控えているとします。そんな日は「何を着ていったらいいだろうか…」と悩みますよね?いつも以上に着替えに時間をかけるでしょう。 もし「大事なときにはこの服を着る!」とマイルールで決めていたらどうでしょうか。服選びにかける時間は大幅に短縮されます。短縮された時間で、プレゼンをより良いものに推敲することもできますし、イメージトレーニングをすることもできます。
自分自身のことを振り返ってみると心当たりのある方が多いでしょうが、悩んでいる時間は結構長いことが多いです。そして、いざ過ぎてしまえば「そんなに悩むようなことじゃなかったな」と思うことも少なくありません。 マイルールを決めておくことで、悩む時間を省き、素早く決断し行動できるようになります。これを積み重ねることで、夢や目標のために行動する時間を増やして、夢を実現しやすくなります。
マイルールのメリット2:エネルギーの無駄遣いを減らせる
マイルールを決めると、エネルギーの無駄遣いを減らすことができます。悩むことには、時間だけでなく想像以上に多くのエネルギーを消費します。 悩みや考えごとが常に頭の中に渦巻いているようなとき、「何もやる気が起こらない」という体験をしたことはありませんか?悩みで気分が落ち込んでいるというだけでなく、悩むことにエネルギーを消費しすぎてしまい、気力が湧かなくなっていることも多いのです。 マイルールを決めることで、考えなくても決められることが多くなるので、エネルギーの無駄遣いを減らすことができます。無駄遣いがなくなった分、あなたの本当にやりたいことに全力で取り組むことができるようになります。
マイルールのメリット3:自分にとって心地のいいことがわかる
マイルールを決めると、自分にとって本当に心地のいいことや嫌なことが分かるようになります。なぜなら、マイルールを決めるときには「自分のやりたいこと」をマイルールにするからです。 たとえば、体力をつけたいと考えて「会社までの1駅を歩く」というマイルールを作ったとします。あなたにとって運動が好きなことであるなら、毎日歩いているうちに楽しくなってくるでしょう。 しかし反対に、自分で思っていた以上に運動が嫌いだったなら、歩くことがだんだん苦痛になってきます。そして歩くことをやめてしまうでしょう。歩き続けていたとしても、義務感で続けているだけになってしまいます。
このように、決めたマイルールを自然なこととして受け入れられるのであれば、それはあなたにとって心地のいいことです。逆に、苦痛に思うのであれば、あなたにとっては心地の悪いことです。 マイルールをとおして、自分の好きなことや嫌いなことを明確にすることができます。それが自分が本当にやりたいことや心地いい生き方を見つけるヒントへとつながっていくのです。
成功者によるマイルールの例
成功者たちはさまざまなマイルールを決めています。成功者たちのマイルールを見てみると、日常生活に根差したような、身近ですぐにできるマイルールがほとんどです。 「成功者なんて自分とはかけ離れた存在だから」と思わず、彼らのマイルールを参考にして、あなた自身のマイルールを決めてみましょう。
スティーブ・ジョブズのマイルール
アップルの創業者であるスティーブ・ジョブス氏には、服装についてのマイルールがありました。そのマイルールは「毎日、黒いタートルネック、リーバイスのジーンズ、ニューバランスのスニーカーを身につける」というものです。なぜ、ジョブズ氏はこのようなマイルールを作ったのでしょうか? ジョブズ氏は「世界に衝撃を与えたい」という思いを持っていました。また、ジョブズ氏は『何をしないのかを決めるのは、何をするのか決めるのと同じくらい大事だ』とも言っています。 ジョブス氏にとって、服を選ぶ時間は必要のないものでした。そのため、服装についてのマイルールを作って時間の無駄を省いたのです。ジョブズ氏は「世界に衝撃を与える」ための行動には関係のないものを排除し、目的を達成するためにかける時間を生み出していました。 「世界に衝撃を与えたい」という動機から、「毎日同じものを着る」というジョブズ氏のマイルールができたのです。
タイガー・ウッズのマイルール
プロゴルファーのタイガー・ウッズ氏には「敵の成功を願う」というマイルールがあります。なぜ、ウッズ氏はこのようなマイルールを決めているのでしょう?このマイルールには有名なエピソードがあります。 2005年のアメリカンエキスプレス選手権最終日、プレーオフでの出来事です。ライバルがパットを外せば、ウッズ氏の優勝が決まるという場面でした。このときウッズ氏は「入れろ!」とライバルの成功を願っていたそうです。 最終的にライバルはパットを外してしまい、ウッズ氏は優勝を果たしました。しかし、ウッズ氏の表情は冴えません。なぜなら、ウッズ氏にとっては自分も相手も最高のパフォーマンスをしてうえで自分が勝つことに意味があるからです。 このマイルールは、米陸軍特殊部隊グリーンベレー出身の父親の影響で作られました。「敵の成功を願う」というマイルールを実践し続けたことによって、どんなに苦しい状況であっても勝つというウッズ氏が生まれたのです。
イチローのマイルール
元大リーガーのイチロー氏にはたくさんのマイルールがあります。渡米後の9年間は毎朝カレーライスを食べていたというのは、有名なエピソードでしょう。他にもウォーミングアップや練習の手順など、細かなことまでマイルールを決めていました。 イチロー氏があらゆることにマイルールを設定しルーティンワークとしているのには理由があります。毎日同じことを同じように繰り返すことで、その日の自分の状態を把握しようとしていたのです。毎日同じことをしていれば、異変があったときにすぐに気づくことができます。 さらに、余計な雑念や雑音に惑わされずに、自分のパフォーマンスを高めることに専念することもできます。イチロー氏にとってのマイルールは、最高のパフォーマンスをするという目的のもとに作られていきました。
マイルールを決めるうえでの注意点
マイルールを決めるときには「こうしなければならない」というルールはありません。ですが、幸せに生きるためにマイルールを活用しようと思うのなら、注意するべきポイントがあります。 ここからはマイルールを決めるうえでの注意点を具体的に紹介していきます。
注意点1:マイルールは明確にする
マイルールを決めるときは、マイルールを明確に決めることが大切です。マイルールが明確でないと、瞬時に悩むことなく行動することができなくなってしまいます。 たとえば、「大事な日には白い服を着る」というマイルールを決めていたとします。これでは白い服ならばスーツでもシャツでも何でもよくなってしまい、マイルールの中で悩むという状態に陥ります。また、大事な日というのもあやふやです。 この場合でしたら「仕事で大事なプレゼンをする日には、この白いシャツを着る」とマイルールを決めるようにすると、迷わず行動できます。 実際にマイルールのとおりに行動するときに一切迷わないくらいに、マイルールは「いつ」「どこで」「何を」を明確に決めておくことが重要です。
注意点2:マイルールの例外はあらかじめ決めておく
マイルールのとおりに行動するときには例外を作らないことが大切です。しかし「毎日2kmウォーキングする」というマイルールを決めていたとしても、38℃の熱が出てしまっては、ウォーキングどころではありません。 例外を作らざるを得ない場合のために、「熱が37℃以上あるときは休む」のように、あらかじめ例外をマイルールとして決めておきます。そうすれば、マイルールに例外は生じません。さらに「マイルールを守れなかった」とネガティブになるのも防ぐことができます。
注意点3:マイルールを自分だけの秘密にしない
マイルールを決めたら、自分だけの秘密にするのはやめましょう。マイルールは自分だけのルールなので、他の人に伝える必要はないと思われるかもしれません。しかし、周りの人にも伝えることで、マイルールを実践しやすい環境を作ることができます。 たとえば、健康のために「飲みに行くのは週に1度にする」というマイルールを決めていたとします。すでに今週は飲みに行ったにもかかわらず、誘惑に負けて2度目に行きそうになっているときに、周りから「週に1度じゃないの?」と言われることで、踏みとどまれることもあります。 さらに周囲に宣言することで、あなたのことを「こういう人」と周りが見てくれるようになります。そうすると、あなたの振る舞いもマイルールのとおりに変化しやすくなるので、マイルールで目指した理想の姿を実現しやすくなるのです。
注意点4:マイルールを他の人に押し付けない
マイルールを周囲の人たちにも伝えたからといって、ルールどおりに行動することを他の人に押し付けてはいけません。周囲の人にマイルールを伝えるのは、あくまでもあなたの宣言です。他の人たちにも同じようにルールを守ってもらうためではありません。 あなたに自分だけのマイルールがあるように、他の人にもその人だけのマイルールがあります。また、どんなにマイルールを実行しようとしているだけでも、自分のマイルールを周囲に押し付けていては、自己中心的な人だと思われてしまいます。
幸せに生きるためのマイルールの作り方
あなたがマイルールを作るのは何のためですか?「目標を実現するため」「自分の生きたい人生を生きるため」など、幸せな人生を生きるために前向きにマイルールを作ろうと思う方がほとんどでしょう。 マイルールを作るのに「こうするべし」という決まりごとはありません。しかし、幸せに生きるためのマイルールを作るためには、「これだけは押さえておきたい」というポイントがいくつかあります。 マイルールを作るときに大切なポイントを順番に見ていきましょう。
マイルールを作る動機を明確にする
マイルールを作るときにまず最初にすることは、マイルールを作る動機を明確にすることです。動機が明確になっていないと、効果的なマイルールを作ることもマイルールを実行し続けることも難しくなります。 また、他の人に言われたからという動機で作ったマイルールも幸せなマイルールにはなりません。たとえば、家族に言われたから「朝6時に起きる」というマイルールを作ったなどです。 「仕事も休日も全力で楽しむための体力が欲しい!」とあなた自身が望んで「毎日2kmウォーキングをする」というマイルールを作ったというように、自分自身から発せられた明確な動機からマイルールを作ることが大切です。
無理のないマイルールにする
マイルールを作るときにやってしまいがちなのが、現実離れしたマイルールを作ってしまうことです。たとえば、運動嫌いなのに「毎日2kmウォーキングする」というマイルールを作るようにです。 マイルールを作っている段階では目標に燃えているので、少し無理をして高めの目標を設定してしまうことはよくあります。ですが、自分にとって無理をしているマイルールはやり続けることが難しくなってしまいます。 マイルールを作るときには、普段の生活の中で無理をせずに実行できるレベルの簡単なマイルールを作ることから始めましょう。マイルールを実践するなかで、「このマイルールだと物足りないな」と感じたらレベルアップしていくのがおすすめです。
結果がわかりやすいマイルールを作る
マイルールを実践し続けるために、結果がわかりやすいマイルールを作るというのもおすすめです。日々こつこつと実践しているマイルールの成果が感じられると、マイルールを決めて生活していることが楽しくなってきます。 たとえば、「毎日2km歩く」だと少しわかりにくいですが、「毎日8,000歩歩く」だと成果が目で見てわかります。自分の作ったマイルールを数値化して表してみると、結果が見えやすくなります。
自分に合わないマイルールは修正する
作ったマイルールを実践してみて「合わないな」「何か違うな」と思ったら、マイルールを修正しましょう。もし「必要ないな」と感じたのであれば、そのマイルールはなかったことにしても良いです。
マイルールは「1度作ったら変更してはいけない」というものではありません。

自分の夢や目標の実現に効果のないものだと感じたのなら、そのつど修正し改善していくことが大切です。
マイルールを決めて幸せな人生を生きよう!
マイルールは決して特別なものではありません。
あなたにも「こういうときはこうする」という自分だけのルールがあるのではないでしょうか。
生活している中で、マイルールは自然に作られていきます。
しかし、自然に作られていくマイルールを、成功者たちが行っていたように意識的に作っていくことで、夢や目標の実現に活かすこともできます。
ただし、マイルールは諸刃の剣ということも覚えておく必要があります。
自分の夢や目標を実現することや幸せな人生を生きるために、マイルールを決めることは効果的です。
しかし一方で、マイルールの作り方を間違えてしまうと、自分自身を苦しめることにもなります。
マイルールを作るときには、自分自身が不快に思うことなく自然に実践し続けられることが大切です。

自分が心地よくなるようなマイルールを実践し、幸せな人生を送っていきましょう。
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