自宅でもおいしいお肉を堪能したいけど、お店のように柔らかくする方法がわからない!
そんな方に向けて、炭酸水や酵素を使って自宅でも簡単にお肉を柔らかくする方法をご紹介します。

ぜひ次の特別な日には、柔らかいお肉を使ったステーキを食べてみませんか?
肉を柔らかくする方法を知りたい!
お店で食べるような弾力があるのにすっと噛み切れて、口の中でとろけるステーキ。
自宅でも食べられたら素敵だと思いませんか?でもスーパーでいい肉を買おうとすれば1人2000円以上は超えてしまいますし、かといって安い肉は筋張っていておいしくありません。
自宅でステーキを作るのを諦めてしまった方も大勢いらっしゃるでしょう。
そんな方に知ってほしいのが、冷蔵庫にある材料を使って自宅で簡単に肉を柔らかくする方法です。
プロの技術や高級な食材がなくても、お店で食べるような肉を食べることができますよ。

おいしい肉を食べるのを諦めていた方はぜひ肉を柔らかくする方法を習得して、おいしい肉料理を堪能してくださいね。
どうして肉は柔らかくすることが難しいの?
国内のスーパーを覗いてみると、お手頃価格のステーキ肉はオージービーフやアメリカ産の牛肉が多いです。
外国産の肉は筋繊維がしっかりしているため、歯ごたえが固く、日本人が好むような舌の上でとろけるような食感を得られません。
元々固い肉を使用しているため、柔らかくする方法を用いて肉質を変えなければなりません。
また、残念ながら上質な肉を使っていたとしても肉が固くなってしまうこともあります。
一番多い失敗が、焼き過ぎて肉の水分が蒸発してしまうというパターン。
これが原因で、肉がぱさぱさになってしまうのです。

また、肉を焼く前に筋を十分に切らなかった場合も、噛んだ時にごりっと嫌な食感がしてしまうので要注意です。
肉を柔らかくする方法①:パイナップルを使う
まずご紹介するのが、酵素の力を使って肉を柔らかくする方法です。中華料理店などで、酢豚がパイナップルと一緒に出てくることはありませんでしたか?実はパイナップルなどの果物には、「タンパク質分解酵素プロテアーゼ」という成分が含まれています。この成分が肉を柔らかくするので、一見合わなそうな組み合わせで肉料理が出てくるんですよ。
しかし酵素は60℃以上の熱が加えられると効果が得られなくなってしまいます。そのため、熱を加える前に十分に酵素をいきわたらせる必要があります。肉を焼く前に、最低でも30分はパイナップルと一緒に漬け込むのをおすすめします。時間に余裕があるときなら、4時間以上は漬け込みたいです。そうすることで安いお肉でも柔らかくすることができますよ。
肉を柔らかくする方法②:玉ねぎを使う
しかしご自宅で常にパイナップルを常備するのは難しいかと思います。そんな方におすすめの肉を柔らかくする方法は、玉ねぎを使う方法です。玉ねぎにはパイナップルと同様の「タンパク質分解酵素プロテアーゼ」が含まれているため、肉を柔らかくすることができるんです。薄切りにして肉と一緒に漬け込み、仕上げに付け合わせとして一緒に食べられるのが嬉しいですね。
また、食戟のソーマというグルメ漫画に「シャリピアンステーキ丼」という肉料理が登場します。みじん切りにした玉ねぎにステーキ肉を漬け込み、一緒に焼いて丼にしてしまうというレシピ。酵素の力で肉が柔らかくなるのはもちろん、がっつりした肉料理は男性受けもばっちりです。彼氏や旦那さまに手料理をふるまうなら、きっと喜んでもらえるでしょう。
また、玉ねぎの他に舞茸を使って肉を柔らかくする方法もおすすめです。舞茸にも玉ねぎと同様のタンパク質分解酵素が含まれているので、肉をしっかり柔らかくすることができるんです。舞茸は香りも高く、ステーキ肉に合わせるのにぴったりの付け合わせになりますよ。
肉を柔らかくする方法③:炭酸水を使う
玉ねぎを使う以外にも肉を柔らかくする方法はあります。それが、炭酸水を使って柔らかくする方法です。肉が固くなる理由として、酸性値をあらわすpHの値が高くなってしまっていることが挙げられます。そこで、炭酸水に含まれている炭酸水素ナトリウムでタンパク質を分解し、肉を柔らかくするのをおすすめします。
コーラで肉を煮ると柔らかくなると聞いたことはありませんか?炭酸水で肉を柔らかくするのは、上記の効果が作用しているからなんです。コーラを使って角煮を作るのもおすすめですよ。また、コーラの甘味が気になるという方は、炭酸水を使うのをおすすめします。最近はスーパーで炭酸水が安く売られているので、お手軽に手に入れられるでしょう。
また、肉のpHを下げる方法は炭酸水を使う方法だけではありません。肉をワインやマリネ液につけることで、炭酸水を使ったときと同様の効果を得られます。特に肉とワインは相性ばっちりなので、おいしい肉料理が出来上がるでしょう。酸性を含むものであれば効果を見込めるので、ビネガーがない方はお酢でもいいでしょう。いずれも最低30分以上は漬け込むようにお願いします。
肉を柔らかくする方法④:ヨーグルトを使う
続いておすすめする肉を柔らかくする方法は、ヨーグルトを使った方法です。ヨーグルトには乳酸菌が豊富に含まれています。乳酸菌が肉を柔らかくする働きをしてくれるので、安いお肉でも柔らかくすることができるんですよ。30分程度ヨーグルトに漬け込めば、水分と旨味をぎゅっと閉じ込めることができます。
また、ヨーグルトの味が肉に移るのを気にされる方には、塩こうじを使って肉を柔らかくする方法がおすすめです。こうじは食材を柔らかくおいしくしてくれるだけでなく、味そのものも非常に日本人好み。自宅に塩こうじがある方であれば、簡単に肉をおいしくすることができますよ。
肉を柔らかくする方法⑤:筋を切る
これまでは食材を使って肉を柔らかくする方法をご紹介していきましたが、実は包丁1本だけで簡単に肉を柔らかくすることができるんです。それが、肉の筋を切っていく方法。肉が固いと感じるのは、筋線維がしっかりしているからなんです。包丁で肉の赤身と筋の境目に切り込みを入れていくことで、筋線維が切れて肉が柔らかくなります。とても簡単な方法なので、時間がないときにおすすめです。
また、筋線維を見分けるのが難しいという方は、フォークで肉をプスプスと突き刺していく方法もおすすめです。お店で出すものではありませんから、少しくらい穴が空いていても気になりません。
包丁の背で叩く方法もありますが、こちらはあまりおすすめできません。
力を入れて叩くと肉が弱ってしまいます。

肉を柔らかくするためには、優しく扱ってあげましょう。
ステーキ肉をおいしく食べる方法
最後に、ステーキ肉をおいしく食べる方法をご紹介していきます。
まずは肉の筋線維に切り込みを入れて、柔らかくほぐしてあげます。
さらに上記でご紹介した柔らかくする方法を使って、4時間程度肉を漬け込みましょう。
肉を取り出したら、焼く直前に塩をふります。
寝かせる前に塩を振ってしまうと中から水分がでてきてしまうので、あくまで塩を振るのは直前にしてください。
では、いよいよ肉を焼いていきましょう。
弱火~中火に熱したフライパンに油をひき、ステーキ肉を乗せます。1分程度したらひっくり返し、また1分程度焼いてまな板に置きます。
肉をおいしく焼くコツは、肉を休ませながら余熱で調理すること。
一気に焼いたら肉の旨味が逃げてしまいます。

肉を焼く、寝かせる…を何回か繰り返し、肉を押して弾力が出てきたら完成です。
柔らかくする方法を習得して肉をおいしく食べよう!
安い肉を柔らかくする方法はさまざま。炭酸水を使ったり、タンパク質を分解する食材に漬け込んだり、筋線維を切ったり…。
しかしいずれも、自宅にある食材や道具を使って簡単にできる方法ばかりです。
ステーキ肉だけでなく生姜焼きなどにも応用できるので、ぜひ試してみてくださいね。

肉を柔らかくする方法を活用して、自宅でおいしいお肉を堪能しましょう!