体調不良は一人暮らしの大敵です。
人間は誰でも体調を崩しますが、一人暮らしでは体調不良になったときに自分で対処しなければいけません。
誰にも頼れない状況では寂しさや不安も倍増してしまいます。
体がどれだけつらくても食事の準備などは自分で動く必要があるので、負担を減らせるように普段からの備えが大切です。
今回は体調不良になってしまった時にあると便利なものや、体を回復させるための過ごし方をまとめています。
備えあれば憂いなし。

元気なうちに準備を整えておき、体調が悪いときにはしっかり休める状態にしておきましょう!
一人暮らしなのに体調不良になる前に
体調が悪いと一言にいっても、その症状や原因は様々です。
もしも体調を崩しやすい要因に心当たりがあるのであれば、予防や対策がとれるようにしておきましょう。
普段の生活でほとんど体調不良にならない人でも備えは必要です。

環境や生活が変わったタイミングは特にストレスもあって体調を崩す人が多いので、早めに準備しておきましょう。
慢性的な症状がある場合はかかりつけ医を探しておく
胃腸が弱い、頭痛になりやすいなど気になる症状がたびたび起こる人は、まず一度近くの病院に相談しておきましょう。
体質的なものなのか、なにかの病気の予兆なのかなど医師に聞いておくことで、万が一悪化した時にも対応がしやすくなります。
診察券や保険証はまとめておいて緊急時に持ち出せるようにしておきましょう。
頼れる人に助けを求めることができるようにしておく
体調不良の時は誰でも心細くなるものです。
近くに住んでいなくても、存在が助けになる場合があるので遠慮せずに甘えてみましょう。
状況を知っている第三者がいるだけでも心理的負荷が減りますし、状態に合わせたアドバイスをしてくれるかもしれません。
ただし、感染症の疑いがある場合は接触や長時間滞在を避けてください。

心配をかけるので、体調が戻ったらお礼や報告を忘れずに伝えましょう。
一人暮らしで体調不良になった時のために備えるべきもの
一人暮らしの家でも体調不良の時に最低限対処できるものを集めておきましょう。
高熱、風邪の諸症状、腹痛、熱中症など様々な状態に対応できるようにしておくことがおすすめ。
食品系は定期的に新しいものを購入し入れ替えるようにすれば、いざという時の賞味期限切れを避けられます。
自分の状態を確認できるもの、栄養などを補給できるもの、症状を抑えるものに加えて、万が一の時に必要な情報を持ち出せる準備もしておきましょう。
体温計で体の状況を把握する
体温は自分の体がどのような状況におかれているのかを確認する目安になります。
発熱しているのであれば体が細菌やウィルスと戦っている証拠です。
逆に低体温や冷えによる体調不良が起こっている場合もあります。
平熱は人によって違うので、自分の通常時の体温を把握しておきましょう。

特に昨今は感染症の影響で検温が一般的になっていますので、家に1つ用意しておきましょう。
水分は体に吸収されやすいものを準備
体調不良時は汗をかいて体内の水分が失われやすいです。
水分補給がしやすいように、体に吸収されやすいスポーツドリンクや経口補水液などを数本準備しておきましょう。
これらは高熱時以外にも熱中症や二日酔いの時にも役に立ちます。
また手軽に食べることができるゼリー飲料を準備しておくと水分補給だけでなく、食欲がない時の栄養補給にも使えます。
すぐに食べられる常備食料をおいておく
体調が悪いからといって、食事を怠っては症状は悪化する一方です。体力を回復するためにもなるべく食事はとりましょう。
消化に良く胃腸の負担が少ないものを摂るのがおすすめです。
備えておきたいものとしてはレトルトのおかゆや冷凍や乾麺のうどんなどです。レトルトおかゆは賞味期限は製造から1年程度もちますので備えとして充分役立ちます。
うどんやにゅうめん(温かいそうめん)は口当たりがやさしく食べやすいので食欲が落ちている時にも食べやすいでしょう。
他にもアイスクリームやヨーグルトなどの乳製品、フルーツの入ったゼリーもおすすめです。
ただし、冷たすぎるものは胃腸が弱っている場合は避けましょう。家に何もなく困ったときは、ネットスーパーに頼るのも手です。
常備薬は3種類用意しておく
体調不良の時に症状を抑えられるように常備薬を置いておきましょう。ドラッグストアで売られているもので、3種類ほど選んでおくと安心です。
総合風邪薬、解熱鎮痛剤、胃腸薬があればほとんどの状況に対応できるでしょう。
注意したいのは、一般的に薬はあくまで「症状を緩和する」ものだということです。
薬を飲んで熱が下がった、症状が良くなっていてもそれは一時的なものなので、油断せずに安静にしていましょう。
氷枕や冷却シートは体を楽にしてくれる
発熱している時や熱中症対策に氷枕や冷却シートを用意しておきましょう。
体に熱が溜まっている場合は冷やすことで症状が一時的に楽になります。
冷やす場所はわきの下や足の付け根、首の後ろなど太い血管が通っているところが良いでしょう。
保険証や病院の診察券はまとめておく
体調を崩してふらふらしている時に、物を探すことは避けましょう。
単純に体力の問題もありますが、転倒してけがをしたり動いたことで吐き気を催してしまったりと状況を悪くしてしまう可能性があるためです。
体調不良の時に使う可能性がある、保険証や診察券とおくすり手帳はまとめてわかりやすいところに置いておきましょう。
かかりつけ医と、夜間救急を受け付けている病院、タクシー会社の場所と連絡先がすぐにわかるようにしておくと良いでしょう。
緊急事態用にいくらかの現金をタクシーや病院代として合わせて用意しておくのも大切です。
一人暮らしで体調不良になった時の過ごし方
一人暮らしでは何よりも自分の体力の回復を最優先しましょう。
決して無理をせず、栄養を摂って体を休めます。
少し回復したからと油断をして、ぶり返すことのないように注意しましょう。
体を温めて充分な睡眠をとる
体調が悪いときはおとなしく寝ていましょう。
体調不良の時は、体が回復にエネルギーを使えるようにすることが大切です。
睡眠には全身の疲労回復、脳の休息などの効果があるので、体を温めてゆっくり寝ていましょう。
また、少しでも不調を感じたら、いつもよりも早く寝るようにしましょう。
普段から睡眠時間をしっかりとるようにしていると体の免疫力が高まり、風邪をひきにくくなります。
水分・栄養補給を忘れずに
体調不良、とくに高熱の時には体が熱を下げようとして汗をかきます。
水分が体内から出てしまうので脱水症状にならないようにこまめに水分補給をしましょう。
汗がよく出ている場合は吸収されやすい経口補水液やスポーツドリンクが最適です。
逆に、利尿作用があるコーヒーなどのカフェインが含まれているものやアルコールは避けます。
栄養補給も重要なので、食欲がなくても少しでも食事を摂りましょう。風邪にはビタミンCが良いので、野菜や果物もおすすめです。
衣服や氷で体温調節する
昔から「着込んで暖かくして汗をかくと風が治る」と言われますが、それは間違いです。
汗を無理矢理かく必要はないので、必要以上に布団や服を着こむ必要はありません。
しかし高熱の時など体が寒く感じる場合は、衣服などによる体温調節は必要です。
汗をかいたらこまめに着替えて汗をふき、体が冷えてしまわない様に対処しましょう。
逆に熱っぽさで体がつらい場合には、首の付け根などの太い血管の場所を中心に冷やすと楽になります。
倒れる前に病院へ行く
一人暮らしで一番怖いことは、誰にも気づかれずに倒れて意識が無くなることです。
頼れる人がいない状況では自分を助けてくれるのは自分以外にいません。
状態が悪い場合は薬で症状が治まっているなど、動けるうちに病院にいきましょう。
どうしても動けない、状態が悪すぎる場合には救急車を呼んでください。
一人暮らしで体調不良時のタブー
一人暮らしこそ無理をしてはいけないとお伝えしてきました。
私達が普段していることすらも、体に負担をかける場合があります。
体調不良の時には以下のような行動はなるべく避けて、安静にしていましょう。
熱が高い場合はお風呂は入らない
汗をかくので体のべたつきが気になるとは思いますが、体調が回復するまでは避けた方が良いでしょう。
お風呂に入ると一時的に体温が上がるうえに体力を消耗します。
湯船につからないシャワーなら良さそうに思いますが、シャワーの場合も逆に体が冷えてしまい悪化するリスクがあります。
特に熱が38℃以上あるような場合は避け、濡らしたタオルなどで体を拭くなどで対応しましょう。

水を使わないドライシャンプーがあると頭部もすっきりできます。
外出はしない
仕事や学校は連絡して休めるようにし、買い物などでもなるべく出る必要がないよう普段から準備をしておきましょう。
体調不良時は免疫力が低下していますので、他の感染症などにもかかりやすくなっています。
自分の体調不良の原因が感染症の場合には、他人にうつしてしまうリスクもあります。

病院などのどうしても必要な外出の場合にはマスクをして、体を冷やさないようにしましょう。
カフェイン・アルコールを摂らない
カフェインやアルコールは胃が荒れやすく、利尿作用があるので避けましょう。
脱水症状や悪酔いのリスクが高まります。
薬の作用が増強され危険な状態になる可能性があるので、薬を飲んでいる状態では飲んではいけません。

しっかりと体力が回復するまではコーヒーやお酒は飲まないようにしてください。
まとめ:一人暮らしで体調不良になった時は無理をしないこと
一人暮らしでは自分の面倒を見ることができるのは自分だけなのでとにかく無理は禁物です。
体調不良になったときにすぐに対処できるように備蓄品を準備しておくことで、体力の消耗を避けて早く対策をとることができます。
よく栄養を摂って、逆効果になることをせずに安静にしてください。
本当につらいと感じた時はすぐに病院へ行きましょう。

風邪など体調不良の予兆を感じたら、すぐに体を休めてください。