ヒュッゲの意味は?デンマーク発の人生を豊かにするライフスタイル

暮らしの知恵

ヒュッゲという言葉を聞いた事がありますか?

ヒュッゲとは、デンマーク語で「居心地のいい時間や空間」を意味します。

今回は欧米でも人気が高まっているヒュッゲについて、幸せな国ランキング1位に何度もランクインしているデンマークとはどんな国なのかをご紹介していきます。

ヒュッゲの意味とは?

ヒュッゲ(Hygge)とはデンマーク語で「居心地のいい時間や空間」と言う意味。

ヒュッゲはデンマーク特有の概念で、家族や友人と仲良く団欒する・美味しいご飯を食べる・ゆっくりと本を読むなどの、心が幸福と感じる、時間や空間を意味します。

ヒュッゲは奥が深い

ヒュッゲは物体的なものでは無い為、一概に何がヒュッゲなのか明確に言い表すことが出来ない言葉でもあります。

人によってヒュッゲと感じる事は様々です。普段のライフスタイルの中で、自分が幸せと感じる事=ヒュッゲなのです。

欧米で大流行しているヒュッゲ

最近アメリカやヨーロッパでもヒュッゲが大流行しています。

ヒュッゲの概念を持つというよりも「ヒュッゲを感じられる時間や空間づくりを日々のライフスタイルに取り入れる」というのが欧米流ヒュッゲの意味合い。

ジョー
ジョー

ヒュッゲと言う言葉自体が、まだ聞きなれない日本でも「ヒュッゲ的空間の作り方」は徐々に流行の兆しが出てきています。

ヒュッゲ発祥の国デンマーク

北欧にある自然豊かな国

ヨーロッパ北部に位置し北欧諸島と呼ばれる5つの国の1つで、季節は北欧特有の長くて寒い冬と短い夏が特徴です。

首都コペンハーゲンは北欧のパリと比喩され、北欧の窓口と言われています。

世界最古のテーマパークとされているチボリ公園や、オープンカフェやカラフルなレストランが建ち並ぶ港町のニューハウン、コペンハーゲンジャズフェスティバルなど、様々な行事や観光名所があり沢山の観光客が訪れます。

日本でも有名な童話「みにくいアヒルの子」「マッチ売りの少女」「人魚姫」の作者で童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの故郷としても知られています。コペンハーゲンの海上には「人魚姫」の像が置かれており、干潮の時には像まで歩いていく事も!人気の観光スポットの1つとして有名です。

幸せな国ランキング1位

幸せな国ランキング1位に何度もランクインしており、国民の幸福度が高い国としても知られています。これらは、2012年から国連が毎年3月20日の「世界幸福デー」に発表している「世界で最も幸せな国ランキング」の調査結果です。

北欧の国デンマークは2013年・2014年・2016年と世界1位になっており、国民が高い幸福度を感じているのが解ります。2017年のランキングでは品差でノルウェーに抜かれ2位でしたが、いずれにせよ国民が高い幸福度を感じているようです。ちなみに2017年の幸せな国ランキング結果によると、日本は155ヵ国中51位との結果でした。

幸せな国ランキングの調査基準は、人口当たりのGDP(国内総生産)・社会的支援・健康寿命・人生選択の自由度・性の平等度・社会の腐敗度をアンケートした結果からなっていて、デンマークの首都コペンハーゲンは住みやすい都市1位にもランクインしており、貧困率の少なさや汚職(政治や企業の腐敗度)の少なさでも1位となっています。

デンマークの社会性と考え方

高税率と高福祉サービス!

海と自然に囲まれた北欧の国デンマークは、社会福祉国家としても有名です。消費税率は25%と、世界3位の高税率となっています。

ですが出産費・医療費・教育費(幼稚園~大学まで)すべてが無料で受ける事ができ、67歳以上は全員年金が貰えるなど、介護サービスや高齢者福祉がとても充実しています。

保育制度も充実していて、日本で問題になっている待機児童はゼロ。そもそも待機児童という概念が無いのです。年収が約250万円以下の人は保育施設を無料で利用できるシステムで、母子家庭の人や働く親にとってとても優しい制度です。

労働時間が短い

「週に37時間労働まで」と法律で決められており、仕事とプライベートの時間のバランスをしっかり取る事が出来ます。短い労働時間でしっかり働き、家族や友達とヒュッゲな時間を過ごす。

これが可能なのは病気や怪我をした時や、老後働けなくなったとしても、高度な社会福祉サービスを受ける事が出来る「保証」が安心感をもたらしている為です。

皆で幸せになろう!価値観や考え方

デンマークの人々は、皆で幸せになろう!という考えを持っています。自分だけの幸せを考えるのでは無く、貧しい人がいるならばお金が回る様にし、そして見返りを求めないという素晴らしい精神を持ち合わせているのです。

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日本でヒュッゲを感じるには?

 
 
 
 
 
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日本は年々と年金の受給可能年齢が上がってきており、老後の人生に不安を感じる人も多いと思います。

税金は上がり社会福祉も充実したものを受ける事が出来ない…。共働きや母子家庭など様々な生活がある中で、労働時間が長く会社に拘束される為、自分の時間や家族と過ごす時間が少ないと感じる人も。そんな日本人の生活の中でヒュッゲをどう感じていくか、いくつかご紹介していきます。

ミニマムな暮らし

ヒュッゲはミニマムな暮らしをする事から生まれます。

休みの日には家族や友達とピクニックや自宅でバーベキューをしたり、海や山など自然に触れあう遊びをしたり。

車では無く自転車を移動の手段に替えてみるなどして、太陽を感じ自然を感じる事でヒュッゲをより感じる事が出来ます。

ヒュッゲ的ライフスタイル①キャンドル

 
 
 
 
 
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キャンドルを日常に

ヒュッゲにはキャンドルは欠かせない物です。

デンマークではキャンドルを灯すことが日常の一部。家族で過ごすテーブルやリビングにキャンドルを置いたり、玄関や寝室などにも用いられます。デンマークのレストランでは、キャンドルは朝夜関係なく灯され、ヒュッゲな空間を提供してくれます。

キャンドルで心をリラックス

簡単にヒュッゲを感じるには、キャンドルがオススメ。

キャンドルの火には「1/fゆらぎ」と言う効果があり、不規則なゆらぎと規則的なゆらぎが調和する事を意味します。「1/fゆらぎ」を見たり感じたりする事によって、心がリラックスする事が出来ます。

廃油でアロマキャンドルを作ってみる

面倒な廃油の処理を、ヒュッゲの源にチェンジ!廃油を80℃くらいを目安に温めて凝固剤を入れかき混ぜます。

油が少し冷めてからアロマオイルで香りを付け、割りばしとタコ糸で芯を作り、空き瓶に芯と油を入れて固めればアロマキャンドルに大変身。クレヨンを削って入れるとキャンドルに色付けする事も出来ます。

ヒュッゲ的ライフスタイル②ドリンク

 
 
 
 
 
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カフェ風ドリンクを自宅で簡単に

カフェで飲むようなオシャレなドリンクを自宅で簡単に作ってみませんか?

100均で売っているミルクフォーマー・インスタントコーヒー・牛乳・カップ2つを準備するだけで、フワフワのカフェ風ドリンクが作る事が出来ます。

作り方は簡単!インスタントコーヒーをティースプーンで3杯入れ、50CCくらいのお湯で溶かします。

別のカップに牛乳を150CCほど入れて電子レンジで温めたら、ミルクフォーマーで1分ほど泡立てます。

泡立てたら、少し泡が消えるまで待ちコーヒーの入った容器へ入れたら出来上がり。午後のティータイムや友達が自宅に遊びに来た時、クッキーやマフィンなどと一緒にカフェ風ドリンクをプラスする事で、簡単にヒュッゲを感じる事が出来ます。

ヒュッゲを取り入れて心を豊かに

デンマークの人は、1日の生活の中で「今日のあの出来事はヒュッゲだった、ヒュッゲじゃ無かった」と考えるくらい、ヒュッゲを大切にします。

誰かから見た幸せでなく、自分が感じた幸せがその人にとってのヒュッゲだという事が大前提です。色々と縛られている現代では見失うものも多くありますが、感謝の気持ちと優しさを忘れない様にしましょう。

家族でテーブルを囲み食事を楽しむ、友達とオシャレなカフェに行って談笑する、1人でまったりDVDを観るなど、普段のライフスタイルにヒュッゲはあります。

こだわり過ぎず、自分に合ったヒュッゲを意識して取り入れる事がポイント!キャンドルなどを使えば簡単に北欧風ライフを楽しむことが出来ます。仕事とプライベートの時間にメリハリを付け、自分なりのヒュッゲを見つけてみましょう。

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