仮に月の水道代が1,000円安くなれば年間で1万円以上出費が変わってきます。10年だと10万円も変わることになります。
また、毎月の水道代が高いと思っている方や、ご自身の水道代が果たして他の人と比べて高いか安いか知りたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、水道料金の平均と、水道代を節約する方法、またみんなの水道代に関する口コミを紹介したいと思います。
ファミリーのひと月の水道代
まずは、家族世帯の水道代の平均を見てみましょう。総務省が発表するデータによると、世帯人数ごとの一ヵ月当たりの水道代料金は以下の通りとなっています。
世帯人数 | 水道代 |
2人 | 4,160円 |
3人 | 5,371円 |
4人 | 6,044円 |
5人 | 6,932円 |
6人以上 | 8,984円 |
水道は、電気やガスなどの生活のライフラインの一つですが、電気やガスが一般企業が取り扱うのに対して、水道は各自治体が管理しています。
自治体では、運営コストを下げるために2ヵ月に1回の支払いとなっていることが一般的です。その為実際の支払い額は上記の2倍の料金を2ヵ月に1度支払うことになります。
統計を見ると世帯人数が多くなるにつれて水道代が高くなることが分かります。
シングルのひと月の水道代
1人暮らしの毎月の平均データに関して総務省での発表はありませんでした。
また水道代は地域によって値段が違いますので、ここでは、東京都の1人暮らし世帯の水道使用量から、東京都、横浜市、大阪市での1人暮らしの水道料金の平均を見てみたいと思います。
東京都水道局のデータによると、東京都における1人暮らしの毎月の水道使用量は8,2㎥でした。
ここでは、計算を簡単にするために、水道利用料を8㎥として、東京都、横浜市、大阪市での一人暮らしの水道料金の平均を求め、以下の表に記載しておきます。
都市 | 1ヵ月当たりの平均水道代 |
東京 | 3,209円 |
横浜 | 3,066円 |
大阪 | 3,196円 |
3都市とも約3,000円程度となっていることが分かります。ご自身がお一人暮らしであれば、3,000円よりも安ければ、水道代を抑えられていると言っていいかもしれません。
月の水道代を安くする方法
毎日の生活に欠かせない水道代ですが、どのような場面で水道を使うことが多いのでしょうか。再度東京都水道局が発表する家庭での水の使われ方に関するデータがありましたので紹介します。
引用:東京都水道局|水の上手な使い方
トップは、やはりお風呂で、以下トイレ、炊事、洗濯、洗面と続きます。ここでは、それぞれの水道代の節約方法について紹介したいと思います。
お風呂での水道代節約方法
シャワーは出来るだけ使用しない
シャワーを1分間流しっぱなしにすると、12ℓもの水が使用されます。
東京都の水道料金(1ℓあたり0.24円)を基準にすると10分間シャワーを使った場合、水道料金が28.8円かかります。1ヵ月だと28.8円×30日=864円から約900円程度水道料金が変わります。
残り湯を活用する
浴槽をためるのに必要な水の量は、一般的に200ℓ程度と言われています。1ヵ月では200ℓ×30日=6,000ℓもの水を使用していることになります。
お風呂の残り湯をそのまま流してしまうことは非常にもったいないです。そのため残り湯を有効に活用することで、水道料金を節約することができます。
具体的な残り湯の活用方法は以下のようなものがあります。
- 洗濯に利用する
- 洗車に利用する
- 植物の水やりに利用する
- 掃除の際に利用する など
最もポピュラーなものはやはり洗濯への利用でしょう。お風呂の水を洗濯に利用する際には給水ポンプが必要になりますが、だいたい3,000円前後で購入することができます。
トイレでの水道代節約方法
大小を使い分ける
トイレのレバーには「大」と「小」の2種類があります。あまり意識せず毎回「大」の方を使ってトイレを流している方もいるかもしれませんが、「大」と「小」では1回の水の使用量が2ℓ~3ℓ程度違います。
そのため意識的に「大」「小」を使い分けることで、節約することができます。
続けて流すことを避ける
人によっては要を足すときの音が気になって何度も流してしまうこともあるかと思いますが、トイレの種類により、1度トイレの水を流すと5ℓ~13ℓ程度の水を使用します。13ℓだと1回で3.12円水道代がかかります。
仮に1日3回トイレに行き毎回続け流しをしていた場合、1年間では3.12円×3×365日=3416円と約3,500円水道代が変わることになります。
炊事での水道代節約方法
桶に水をためてお皿洗いをする
炊事で最も水を使う場面はお皿洗いかと思いますが、その時水を流しっぱなしにしていると、1分間で12ℓの水を使用することになります。お皿洗いに5分かかる場合、12ℓ×5分=60ℓとなり、一回のお皿洗いで60ℓ×0.24円=14.4円かかる計算になります。
1日3回洗うと1年間で14.4円×3回×365日=15,768円かかります。お皿洗いをする時には桶にためることで水道代の節約につながります。
お皿洗いの前に新聞紙などで汚れを落とす
事前にお皿の油や汚れを取り除いておくことですすぐ時間が少なくなり水道代の節約につながります。また汚れが少なくなればその分洗剤の使用料も減らすことが出来ます。
食べ終わったらすぐに洗う
食べ終わった後のお皿を長時間放置しておくと、水分がなくなり洗いにくくなってしまいます。食べ終わった直後であれば汚れや油は取りやすいので、食後すぐに洗う習慣をつけましょう。
洗濯での水道代節約方法
お風呂の残り湯を使う
お風呂での節約でも紹介しましたが、お風呂の残り湯を活用すれば水道代を節約することができます。
この時、匂いが写ることを懸念される方は、「洗い」と「すすぎ」の時にお風呂の残り湯を使うようにしましょう。
まとめて1度に洗う
1人暮らしの場合や家族の人数が少ない場合などは、1回の洗濯物はそれほど多くないのではないでしょうか。一回の洗濯で使用する水の量は約70ℓ~100ℓです。
水道代は、水の量を70ℓとした時、70ℓ×0.24=16.8円であることがわかります。
まとめて洗うことで水道代を節約することができます。
ただしこの時容量に気を付けてください。洗濯機には洗濯容量が記載されているかと思いますが、まとめ洗いを行う際でも、洗濯容量の80%を目安として下さい。
80%を超えると洗濯物がきれいにならず、少なければ無駄に水道代がかかることになります。
洗面場での水道代節約方法
水を流しっぱなしにしない
洗顔や歯磨きは毎日行うものですが、1分間水を出しっぱなしにすると、12ℓの水を使用することになります。
歯磨きの際に3分水を流しっぱなしにすると、12ℓ×3分×0.24円=8.64円水道代がかかります。
年間では9460円となります。歯磨きや洗顔を行う際には、コップや桶に水を溜めるなどして流しっぱなしにしないことを心がけましょう。
まとめ:水道代は地域によって異なる
月の水道代は1人暮らしでも毎月3,000円程度かかり、決して安いものではありません。
またこの記事で説明した節約法は、1回では節約できる金額も小さいですが、水道は毎日使うものですので、年間で見れば大きな金額を節約することができます。
また、前述の通り水道代は自治体が管理しており、地域によって水道代は変わります。
同じ東京でも、仮に1ヵ月25ℓを使用した場合、昭島市であれば1ヵ月の水道代は約4,430円ですが、東久留米市の場合約6,615円となります。
水道代が安い地域に引っ越しを行うのも水道代を節約するコツかもしれません。