税金の種類ってこんなにあるの!?わかりやすく一覧にしてみました!

保険・税金

税金と聞くとなんとなくイメージが湧くと思いますが、実は細かい種類があるのはご存知でしょうか。
大きく分けると国税と地方税の2種類に別れますが、そこからさらに細かく細分化されています。

年収に関係する所得税や車関係の税金…そんなたくさんある税金の種類や、その支払い方法や仕組みなど、中々細かいですよね。そこで今回は税金の種類を一覧にしてみました。

税金は大きく2種類に分かれている

一言に税金といっても大きく二種類に分かれていることをご存知でしょうか。自分で税金を納付する機会が少ないサラリーマンの方などは初めて聞いたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。税金は国に納める国税と、県や市に納める地方税に分かれています。

例を挙げると、皆さんが給与の中から天引きされている所得税は国税。同じく給与天引きされている住民税は地方税です。毎日何気なく納めている消費税も、実は8%のうち国税と地方税に分かれているのです。

国税の解説と種類

直接税間接税
所得税、法人税、相続税、贈与税消費税、酒税、たばこ税、たばこ特別税、揮発油税、石油税、石油ガス税、航空燃料税、地方消費税、県たばこ税、ゴルフ場利用税

国税とは、文字通り国が課してくる税金で、国に納付します。所得税や法人税など一般人が関わる国税の申告納付先は、所轄税務署になります。また税金が二つに分かれていたように、国税も二つに分かれています。これを直接税と間接税と呼びます。

直接税とは、所得税や法人税のように納税義務者と実際に税金を納付する者が同じ税金です。間接税とは、消費税のように納税義務者と実際に税金を納付する者が違う税金です。みなさん消費税を払ってはいますが、支払先は買い物先ですよね。

地方税の解説と種類

直接税間接税
道府県税県民税、事業税、固定資産税、自動車税、鉱区税地方消費税、県たばこ税、ゴルフ場利用税、不動産取得税
市町村税市町村税、固定資産税、軽自動車税、特別土地保有税地方消費税、県たばこ税、ゴルフ場利用税

地方税とは、県や市などの地方自治体が課してくる税金で、地方自治体に納付します。申告納付先は居住地の県税事務所、市役所になります。
地方税もまた二つに分かれており、道府県税と市町村税に分かれています。
みなさんに馴染みの深い住民税を例に挙げると、給与から引かれている住民税も道府県民税と市町村民税に分かれているのです。

主な国税の数と種類、それぞれの解説

国税:直接税(4種類)

所得税

所得税とは、個人のあらゆる所得について課される税金です。基本的な課税期間は暦年でその年1月から12月になります。

税率は、所得が高くなればなるほど税率が上がる累進課税率を採用しており、お金持ちの人ほど多くの所得税を納めるようになっています。最低税率は5%、最高税率は45%です。

一言に所得といっても給与所得以外にたくさんあり、以下の10種類に分かれています。

  1. 利子所得
    (預貯金や公社債の利子、投資信託の収益の分配にかかる所得)
  2. 配当所得
    (出資先の法人から得る剰余金、利益の配当、投信信託等の収益の分配の内①に該当するもの以外のなど)
  3. 不動産所得
    (土地建物等などの不動産から得られる所得)
  4. 事業所得
    (個人が事業を営み、そこから得られる所得。不動産所得、山林所得に該当するものを除く)
  5. 給与所得
    (会社勤めの人がその会社から受け取る給与、ボーナス)
  6. 退職所得
    (退職することによりその会社より受け取る退職金)
  7. 山林所得
    (林業を営む人が得る所得)
  8. 譲渡所得
    (不動産や株式、ゴルフ会員権などを譲渡することによって得る所得。事業用資産の譲渡は除く)
  9. 一時所得
    (継続的な営利活動以外から生じた一時的な所得。生命保険等の一時金や満期返戻金が代表的)
  10. 雑所得
    (上記①~⑨のどれにも該当しないもの)

法人税

法人税とは、法人のその事業年度において生じた所得に対して課される税金です。基本的な課税期間はその法人の事業年度でそれぞれ異なりますが、一年間という点は共通しています。

税率は、基本は23.4%、中小法人(資本金一億円以下)で所得年800万円以下の部分には15%、800万円を超える部分には23.4%です。

相続税

相続税とは、人が亡くなり、相続が発生した際に課される税金です。遺言によってその亡くなった人の財産を受け継いだ場合にも同じく課されます。また、相続では亡くなった人のことを被相続人と呼びます。
しかし、相続税に関しては誰にでもかかるものではなく、相続が発生したとしてもほとんどの人は関係ありません。

相続税の申告納付が必要な人は、遺産総額から基礎控除額を控除したうえでまだ金額が残る人です。
基礎控除額は以下の算式で計算されます。3,000万円×600万円×法定相続人の数=相続税の基礎控除額

贈与税

贈与税とは、人から財産を貰った際に課される税金です。暦年課税となっており、1月1日から12月31日までにその人が貰った財産総額から基礎控除額110万円を差し引いた残額について課税されます。後世への財産への移行をスムーズに行うために作られた、相続時精算課税制度というものもあります。

国税:間接税(11種類)

消費税

消費税とは、物やサービス等を消費するという行為に対して課される税金です。税率は現在8%で、国税6.3%と地方税1.7%に内訳されます。

酒税

酒税とは、お酒に課される税金です。お酒の種類やアルコール度数などに応じて細かく税率が決められています。

たばこ税

たばこ税とは、たばこに課させれる税金です。かなり高い税率で、たばこ特別税と地方税合わせ約65%もあり、国にとっても大きな収入源です。

たばこ特別税

たばこ特別税とは、たばこ税とほぼ同じです。国の税金の使い道が違うだけで、たばこに課される点、たばこを買った人に課税される点も同じです。

揮発油税

揮発油税とは、ガソリンに課税される税金です。別名ガソリン税とも呼ばれます。納税義務者は、ガソリンを製造する者と、ガソリンを保税地域から引き取る者です。

石油税

石油税とは、原油等に課される税金です。納税義務者は、原油を採取する者と、原油を保税地域から引き取る者です。

石油ガス税

石油ガス税とは、一定の液化石油ガスに課される税金です。納税義務者は、石油ガスを石油ガス容器に入れる者と、石油ガスを保税地域から引き取る者です。

航空燃料税

航空燃料税とは、航空ガソリンやジェット燃料の消費について課される税金です。納税義務者は、基本的には航空機所有者です。航空機所有者と使用者が異なる場合には使用者となります。

地方消費税

地方消費税とは、消費税と同じく物やサービス等を消費するという行為に対して課される税金で、消費税8%の内、地方税1.7%にかかる部分をいいます。

県たばこ税

県たばこ税とは、たばこに課される税金の内、都道府県が課する税金です。

ゴルフ場利用税

ゴルフ場利用税とは、ゴルフ場を利用することについて課される税金です。納税義務者は、ゴルフ場利用者です。

主な地方税の数と種類、それぞれの税金の解説

道府県税:直接税(5種類)

住民税

住民税とは、道府県民税とも呼ばれ、その年の1月1日に居住している都道府県が課してくる税金です。

事業税

事業税とは、個人事業主がその事業で得た所得に対して課される税金です。

固定資産税(特例分)

固定資産税(特例分)とは、償却資産の合計額が一定の額を超える場合に都道府県が課することができる税金です。

自動車税

自動車税とは、車を所有することに対して課される税金です。その車を主に使用する都道府県に対して支払います。

鉱区税

鉱区税とは、鉱区から鉱物等を採取することに対して課される税金です。その鉱区を所有する鉱業業者について課されます。

市町村税:直接税(4種類)

市民税

市民税とは、市町村民税とも呼ばれ、その年の1月1日に居住している市町村が課してくる税金です

固定資産税

固定資産税とは、土地や家屋などの固定資産を所有することに対して課される税金です。

軽自動車税

軽自動車税とは、軽自動車やバイクを所有することに対して課される税金です。その軽自動車やバイクを主に使用する市町村に対して支払います。

特別土地保有税

特別土地保有税とは、土地を保有することに対して課される税金で、取得から10年間に限り課税されます。

地方税:間接税(4種類)

地方消費税

地方消費税とは、消費税と同じく物やサービス等を消費するという行為に対して課される税金で、消費税8%の内、地方税1.7%にかかる部分をいいます。

県たばこ税

県たばこ税とは、たばこに課される税金の内、都道府県が課する税金です。

ゴルフ場利用税

ゴルフ場利用税とは、ゴルフ場を利用することについて課される税金です。納税義務者は、ゴルフ場利用者です。

不動産取得税

不動産取得税とは、不動産を取得した際に一度だけ課される税金です。

わかりやすい税金の種類一覧のまとめ

こうして税金を一覧にしてみると、どれだけ多くの税金を私たちが支払っているのか気づかされます。特に間接税になってくると、名前はなんとなく聞いたことがあるけれど。という感じで支払っていたことすら知らなかったという税金もあるのではないでしょうか。

上記に挙げた以外にもまだまだ色々な税金が存在します。地方道路税、電源開発促進税、自動車取得税、軽油取引税、狩猟税、入湯税、事業所税、都市計画税…。

たまにはじっくり見てみてください。普段何気なく納めている納付書の明細、車の購入明細書、公共料金の請求書などを眺めていると、え!?何この税金!こんなに支払っていたの!?と色々な発見があるかもしれません。

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